バーの開業について

バーといえばお酒を出すお店です。そういう意味では、居酒屋とあまり変わらないようにも思えますが、一般的にバーというと、洋酒の品揃えが豊富といったイメージがあると思います。
やはり、バーを開業しようという方は、お酒好きが多くなると思いますが、ビジネスですから当然、好きだけでやっていけるほどかんたんではありません。この記事では、バーの開業を目指しているという方に向けて、バーを始めるために準備をしなければならないことについて解説していきます。

カクテルバー、ワインバー、さまざまなバー

バー

バーには皆様ご存じのように、さまざまな種類があります。一般的なバーというと、少し高さのあるカウンターがあって、バースツールが置かれている…そんなイメージでしょうか?カウンターの向こう側にはバーテンダーと、洋酒を中心としたさまざまなお酒やグラス類が並んでいます。
しかし、どんなバーであっても、すぐにビジネスを軌道に乗せられることはあまりありません。バーを開業するだけなら、資金があれば誰でも問題なくできるでしょう。ただ、多くの人々に気に入られるお店を作るためには、リサーチを含めた準備が必要です。

バーを開こうと考えている方は、すでに理想のバーを思い描けているのかもしれませんが、時間が許す限り、これまでにあまり行ったことのなかったバーも積極的に覗いてみましょう。何か参考になることがあるかもしれません。
居酒屋、バーなどのお酒を提供するお店にもトレンドはあります。過剰に気にする必要はありませんが、ビジネスを行ううえで大いに参考になるでしょう。

オーセンティックバー

オーセンティックバーは、おとなが集う場所といえば正しいでしょうか?カジュアルな雰囲気はなく、客層も落ち着いたジェントルマンが目立ちます。高級な酒が豊富にそろっていることも特徴で、バーテンダーのスキルも一級品です。こういうバーを開くとなると、バーテンダーからフロアスタッフまで、接客レベルの高さが求められるため、潤沢な資金が必要になるでしょう。

ダーツバー

近年、とても増えているのがこのダーツバーです。ただ、ダーツバーにはやや難しい部分があります。それは、以前はダーツバーを運営するためには、風俗営業の許可を得る必要があったからです。現在は、規制は緩められているのですが、スタッフを雇い、対戦させるような場合は、風俗営業の許可が必要です。

スポーツバー

スポーツバーは、海外、特に欧米人が集まる場所ではありふれた存在です。サッカーやラグビーなどの中継を見ながら酒を飲むという、とてもカジュアルなバーですが、日本でスポーツバーというと、少し趣が異なるようです。日本ではスポーツを観戦すること自体が「遊興行為」とされ、風俗営業に該当する場合もあります。スポーツバーの開業を考えている方は、まずはこの方面に詳しい専門家を探すことをおすすめします。

ガールズバー

ガールズバーは、接待サービスを行うのであれば、風俗営業の許可が必要です。そのため、開店、そして営業を続けるには、常にリスクが伴うバーです。ボーイズバーやゲイバーなども同様です。

ダイニングバー

ダイニングバーは、食事も豊富にそろっているバーで、居酒屋とバーのハイブリッドともいえるバーです。近年、増加した「バル」は、このダイニングバーに似たサービスです。

バーに必要なもの

バー

バーを開業するために用意しなければならないものはたくさんあります。バーなので、大規模な調理スペースは必要ありませんが、たとえばグラスだけでもビールやワイン、ウイスキーなどのハードリカー、カクテル用のものが必要です。さらに、お酒を用意するためのツールも必要です。
カクテルシェーカー、ビール用のサーバー、製氷器、冷蔵庫やフリーザー、コースターなど、すぐに思いつくだけでもこれだけあります。ちなみにバーの備品は、スタイルによっては100種類以上も用意しなければならない場合があります。
店の雰囲気作りのために音楽プレーヤーやテレビなどのオーディオ機器の導入も検討しましょう。とにかく、自分が望むバーを作るために必要なものは、開店前から考えておく必要があります。

バーを開業するに当たり必要な手続や資格

バー

バーを含む飲食店を開業する場合は、必要な届出をしっかり行わなければなりません。バーを含む飲食店の開業に際し、必要な資格として食品衛生責任者が挙げられます。
こちらは講習を受けるだけで取得可能なので、オーナー自ら、取得しておくことをおすすめします。そのほか、30人以上のお客さんが入れるスペースの場合は、防火管理責任者(消防署に届出)の資格が必要です。

バーを開業するためには、保健所からの営業許可を得る必要があります。通常は、保健所に出向いて、相談してから営業許可を得ます。

深夜24時以降に営業するお店を開業する場合は、警察署に深夜酒類提供飲食店営業開始届出書を提出する必要があります。

あとは、事業の形態により個人事業界廃業届出書や社会保険などの手続が必要です。

バーを開業するための資金について

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バーを開業するに当たっては、ある程度のまとまった資金を用意しなければなりません。飲食店を開業する際は、種類にもよりますが、多くの場合、1000万円程度は開業と当面の運転資金のために用意する必要があります。
すべてを自分でまかなえれば理想的ですが、最低でも300~400万円は自己資金として用意して、残りの600~700万円程度を、金融機関からの融資で準備するとよいでしょう。もちろん、開店するエリアによっては、さらにお金が必要な場合もあります。目安として、必要資金の3分の1は自力で用意すると考えておきましょう。

バーを開くロケーション

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飲食では、ビジネスを行うロケーションが非常に重要です。資金にもよりますが、十分に人が来てくれるエリアでなければならないので、慎重に検討しましょう。

バーは、基本的に夜のビジネスなので、昼間に人通りがある場所ではなく、夜に一定数の人出が見込まれるエリアを中心にリサーチを行いましょう。人が多い場所でも、人が入りにくい場所はあります。また、人がどのように流れているのかをチェックすることも欠かせません。
人はいるのに流れが悪く、入りにくい、もしくは見つけにくい物件はあります。そのほか、平日と休日の人出の違いなども、考慮すべき要素です。

物件は、ほかの飲食業同様、スケルトンと居抜きの物件があります。スケルトンの場合は、内外装などをすべて作り上げなければならないので、お金がかかります。一方、居抜き物件であれば、それほど手を入れずに開店できる場合もあります。当然、お金もセーブできますので、あまり予算に余裕がない場合は、居抜き物件の中から選ぶとよいでしょう。

開店が決まったら宣伝

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準備が整い、開店が決まったら、宣伝により集客を行いましょう。まったく初めてこの世界に入るという方は特に、集客が課題になります。バーは繰り返し来てくれるリピーターの存在がとても重要なビジネスなので、積極的に宣伝活動を行いましょう。
ただし、大々的に宣伝活動を行うには、豊富な資金が必要です。そのため、低コストでターゲッティングが可能なインターネット広告を利用するとよいでしょう。お店でのサービスとともに、ブログやホームページ、SNSを駆使して、来店客をリピーターに育て上げる工夫が、新しいバーには求められます。